自転車運転マナーをラッピングバスで啓発 県警とJA共済連

出発式でラッピングバスの序幕を行う高木交通部長(右端)と田村本部長(中央)、神長営業本部長=1日午後1時35分、宇都宮市塙田1丁目

 ラッピングバスの広告で自転車の交通マナー向上などを訴えようと、県警とJA共済連栃木は1日、ラッピングバスの出発式を県庁の昭和館前で行った。関東自動車の路線バス1台の車体に「ヘルメットで守ろう、その命」などと書かれた広告を掲出した。宇都宮市を中心に走行する。通常運行は2日に始まり、期間は2025年3月末まで。

 出発式でJA共済連栃木の田村登志郎(たむらとしろう)本部長は「より一層の適正な自転車の利用を心がけてほしい」とあいさつ。県警の高木克尚(たかぎかつひさ)交通部長は「悪質な自転車運転は積極的に指導、取り締まりを行い、関係機関と連携して交通マナー向上に努めていく」と述べた。

 高木交通部長と田村本部長、関東自動車の神長洋(じんちょうひろし)営業本部長が除幕し、ラッピングバスをお披露目した。県警マスコット「ルリちゃん」や県キャラクター「とちまるくん」などのキャラクターが正しい自転車の乗り方を伝えるデザインで、「車道が原則、左側を通行」「夜間はライトを点灯」などと記されている。

 県警交通企画課によると、今年は2月末までに交通人身事故が563件発生し、そのうちの139件は自転車が絡んでいる。約7割は自転車側に何らかの法令違反があったという。

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