兵庫県佐用町の光福寺で、推定樹齢300年超の大イトザクラが見頃を迎えた。近年衰えていた樹勢も、新設された金属製の柱に支えられて回復傾向に。純白の花びらが天から降り注ぐように咲き誇っている。
高さ13メートル、根回り8メートル。江戸時代中期、同寺本堂の再建時に植えられたとされ、県の天然記念物に指定されている。今年は例年並みの3月下旬に開花した。
幹に空洞ができるなど枯れかけていたが、行政や檀家(だんか)らの支援もあり2年前に幹を支える柱が設置された。松阪竜祥住職(45)は「多くの人が桜を愛してくれて、ありがたい」と話す。
開花中は日没~午後9時にライトアップされる。光福寺TEL0790.77.0212 (辰巳直之)