山形銀、17年ぶりに普通預金の金利引き上げ 0.001%から0.020%に

山形銀行旅篭町ビル(資料写真)

 山形銀行は2日、日銀によるマイナス金利政策解除とそれに伴う市場金利の変動を受け、今月8日に普通預金の金利を現行の年0.001%から、20倍に当たる年0.020%に引き上げると発表した。普通預金金利の引き上げは2007年以来17年ぶりで、マイナス金利解除を受けた引き上げを明らかにしたのは県内地方銀行で初めて。

 併せて、預入期間が1カ月から5年までの定期預金の金利も引き上げる。預入期間が1カ月から2年までは現行の年0.002%を年0.025%とし、3年と4年は年0.002%から年0.150%に、5年は年0.070%から年0.200%にそれぞれ引き上げる。貸出金利や住宅ローン金利については、市場動向を見て判断する。

 日銀のマイナス金利解除を受け、メガバンクや全国の地銀は相次いで預金金利を引き上げている。預金者にとっては利息が増えるメリットがあり、地域経済へのプラス効果が期待されている。

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