台湾で大きな地震 津波警報発令で沖縄方面行き航空機に欠航や変更 神戸空港でも影響

チケットの払い戻しや振り替えで搭乗手続き窓口に列ができた=3日午前、神戸空港

 台湾付近での地震発生による沖縄地方への津波警報発令を受け、神戸空港や伊丹(大阪)空港でも沖縄方面行きの複数の便で欠航や変更が相次ぎ、混乱した。

 神戸空港では午前中出発の那覇線や下地島線は4便あり、2便は到着を宮崎空港や奄美空港に変更し、2便は欠航。窓口にはチケットの払い戻しや変更手続きを行う乗客の列ができた。

 子ども2人と2泊3日の家族旅行を予定していた会社員女性(38)=兵庫県西宮市=は「奮発して良いホテルも予約していた。なんとか午後の便に乗りたいが、駄目だったらどうしよう」とため息をつき、長女(5)も「早くいっぱい遊びたかったのに」と残念そうだった。

 神戸市西区の会社員男性(29)は学生時代の友人へのお土産に神戸の洋菓子を買い込んでいたが、キャンセルを決めた。「災害だから仕方がないと自分に言い聞かせている」と肩を落とした。

 伊丹空港では午前中出発の那覇線と奄美線の3便が欠航した。神戸、伊丹空港とも引き続き欠航が相次ぐもよう。(森下陽介)

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