中国EVのジーカー、米IPO計画再開 最大5億ドル調達=関係筋

Scott Murdoch Julie Zhu

[シドニー 3日 ロイター] - 関係筋によると、中国・浙江吉利控股集団傘下の高級電気自動車(EV)ブランド「Zeekr(ジーカー)」はニューヨークの新規株式公開(IPO)で最大5億ドルを調達する計画を再開した。

関係筋によると、同社は昨年11月、投資家と同社の企業評価額の予想が一致しなかったため、IPOで約5億ドルを調達する計画を留保した。当時、国際金融市場が不安定だったことも一因だった。

関係筋によると、ジーカーは現在、IPOに先立ち、潜在的な投資家とノンディール・ロードショーを行っている。

同社はロイターに対し「当社は米証券取引委員会(SEC)に公開申請を行っており、準備作業を進めている」と述べた。同社は昨年11月に米規制当局に目論見書を提出した。

同社は以前、IPOで10億ドル以上を調達する目標を掲げていた。

広報担当が1月初旬に明らかにしたところによると、今年の納車目標は23万台。

同社は中国で拡大する高級EV需要を取り込むため、2021年に浙江吉利控股集団が設立した。

昨年2月には自動運転技術モービルアイのアムノン・シャシュア最高経営責任者(CEO)や中国の車載電池大手CATLなどから7億5000万ドルを調達。ブランド価値は130億ドルと算定された。

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