FRB、第4四半期に利下げ開始すべき=アトランタ連銀総裁

[3日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は3日、連邦準備理事会(FRB)による利下げは年内1回のみにすべきとの自身の見解を維持し、FRBは年末まで利下げ開始を先送りすべきと述べた。

CNBCとのインタビューで、インフレ率の動向がかなり平坦ではなくなってきたと指摘。「経済が予想通りに進展し、国内総生産(GDP)と雇用が引き続き堅調に推移し、年間を通じてインフレが緩やかに低下するのであれば、年末や第4・四半期に利下げを開始するのが適切だと思う」とした。

その上で、経済のいかなる弱体化も段階的だとし、インフレを巡る一部の二次指標は以前よりも大幅に高くなっていると改めて指摘。「政策金利を変更する前に、追加的な価格上昇圧力が隠されていないか確認する必要がある」と述べた。

ボスティック氏はインフレ率について、2024年から25年にかけて段階的に低下し、26年初旬にFRBが目標とする2%に達すると予想。インフレの軌道がFRBの見通しよりも鈍化すれば「多くの人の予想以上に忍耐強くならなければならない」と語った。

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