烏山線「アキュム」模型など即日完売 想定以上の人気で開店前から行列 100周年記念で数量限定

限定セットの完売を知らせるナスカラ市場の店内

 【那須烏山】市内で1日に数量限定販売が始まった、JR烏山線の蓄電池駆動電車「アキュム」の模型や同線開業100周年記念グッズなど計140セットが、同日午後2時までの約半日間で完売したことが3日までに市などへの取材で分かった。販売先には2日以降も購入希望者が訪れるなど、想定以上の人気に関係者は喜んでいる。

 模型は壬生町の大手鉄道模型メーカー「トミーテック」が製造。市作製の列車カードやA5判ノートなどとセットにし、金井2丁目の市観光協会と大金の観光交流施設「ナスカラ市場」の2カ所で6930円で限定販売した。

 同市場によると、市内限定販売に関するメディアの報道があった3月28日から「予約販売は可能か」「何時に並べば確実に買えるか」などの問い合わせが1日20~30件寄せられたという。同市場のスタッフ阿相香菜絵(あそうかなえ)さん(41)は「あんなに来るとは。販売当日はどうなるかと焦った」と振り返った。

 同市場では1日、午前9時の開店までに約40人が店先で列を成し、110セットが午後2時までに完売。2日も茨城県などから訪れる客が見られた。阿相さんは「那須烏山のグッズを合わせて買っていく方もいた。市のPRにもつながったのでは」とほほ笑んだ。市観光協会でも30セットが1日の午前中で売り切れたという。

 反響の大きさに、市まちづくり課の菊地静夫(きくちしずお)主幹(54)は「完売するとは思っていたが、初日でとはうれしい限り。烏山線の利用向上にもつながる」と手応えを感じた様子。同社の岩附美智夫(いわつきみちお)社長(63)は「限定商品のため早期の追加販売は難しいが、考える必要はある。地域の方に買ってもらい、楽しんでもらえたなら何よりだ」と声を弾ませた。

セット販売された模型(手前)や列車カードなど

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