農業生産のバトンを受け継ぐ若者、湖南の農村に「スマートな」変革―中国

中国の主要な穀物生産地である湖南省は3月、農地の農作業で大忙しとなり、農業生産の第一線で活躍している若者は新しい機械や新技術を使いこなし、農業の「スマートな」変革に新たな発想と理念をもたらしている。

中国の主要な穀物生産地である湖南省は3月、農地の農作業で大忙しとなり、農業生産の第一線で活躍している若者は新しい機械や新技術を使いこなし、農業の「スマートな」変革に新たな発想と理念をもたらしている。中国新聞社が伝えた。

同省益陽市大通湖区では約4267ヘクタールの早期水稲の苗が連棟の32カ所のスマート育苗ビニールハウスと3カ所の育苗プラントで集中的に育てられている。2011年に帰郷して農業に従事するようになった湖南宏碩生物科技の責任者の熊姣軍さんは、昨年にアカデミーの専門家チームと協力して、約26.7ヘクタールの水稲の再生二期作無人(少人数)農場を建設した。農場内にスマート育苗プラント、スマート灌漑システム、各種の無人運転農業機械を配置し、耕作・種まき・管理・収穫・乾燥などの各プロセスにおける農地の無人化作業や少人数作業を実現した。現在、農場の再生二期作の収穫量は1ムー(約6.7アール)当たり1199.2キログラムに上り、無人運転による耕作と種まきの両プロセスもほぼ実現した。

熊さんは、「当社の200ヘクタールの拠点はスマート少人数管理をほぼ実現した。2~3年間の発展の後、スマート無人農場という目標は完全に実現されるだろう。パソコンが1台あれば肥料散布と農薬散布の自動化が実現し、農作業のコストが半減し、農作業が楽になるだけでなく、より多くの若者が農業の道に進むようけん引することができる」と話す。

農業・農村の現代化を推進するには、各種人材による下支えを供給し続けることが必要だ。同省では、多くの若者がUターンして農業の道に入ることを選択し、親世代からバトンを受け継いだ。益陽市南県小北洲村では、2000年生まれの虢宇さんが新しい農業機械を使用して自宅のエビ養殖水田約11.3ヘクタールを楽々と管理しているだけでなく、周辺の約66.7ヘクタールの農地にドローンで農薬を散布する仕事も引き受けている。

穀物農家二世が帰郷して農業に従事するようになったのは偶然ではなく、都市生活のストレスの大きさという原因もあれば、農業現代化の発展における必然だとも言える。一方で、農村を取り巻く環境が絶えず改善されることで、若者はここに新たな希望を見いだすようになった。00後(2000年代生まれ)の胡豪さんは、「農業機械が普及した今、機械操作の技術をよりどころに外に出て農作業サービスを提供して収入を増やしても、耕作や栽培の代行を請け負っても、いずれも非常に達成感がある」と話す。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

© 株式会社 Record China