V長崎 山形に快勝! 3試合ぶり白星、3位に浮上 サッカーJ2

【V長崎-山形】前半27分、先制点を決め喜ぶV長崎のマテウス=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 明治安田J2第8節(3日・トランスコスモススタジアム長崎ほか=10試合)V・ファーレン長崎は山形に2-0で快勝して3試合ぶりの白星を飾った。通算4勝3分け1敗の勝ち点15で3位に浮上した。
 V長崎は前半27分にマテウスが先制点。左サイドから中央に切れ込んだ笠柳のパスを受け、鋭いターンでDF2人をかわして左足で流し込んだ。追加点は後半25分。マテウスの縦パスから、途中出場のフアンマが裏へ抜け出してGKとの1対1を冷静に決めた。何度もピンチを迎えたが、守備陣が踏ん張って4試合ぶりの無失点。GK原田も好セーブを続けた。
 首位岡山は横浜FCに1-3で敗れて初黒星。2位清水は徳島と1-1で引き分けた。愛媛が仙台に2-1と逆転勝ちして6位に上がった。千葉は栃木を8-0で下して5試合ぶりの勝利をつかんだ。
 第9節は7日、各地で10試合を実施。V長崎は午後1時から熊本市のえがお健康スタジアムで12位熊本と対戦する。

◎好調マテウス 1ゴール1アシスト

 マテウスの勢いが止まらない。前節までチーム最多タイの3得点を挙げていたブラジル人MFは、この日も1ゴール1アシスト。V・ファーレン長崎に3試合ぶりの勝利をもたらす活躍に「結果が出ているのは仲間のおかげ」と喜びを爆発させた。
 ボールを保持される時間が続いていた前半27分だった。左サイドからドリブルで切れ込んできた笠柳と目が合った。ペナルティーエリア内、相手ゴールに背を向けてパスを受ける。たったワンタッチで鋭くターンしてDF2人の間を抜けて前に出ると、GKの足元を冷静に抜いた。
 得点以外でも“魅せた”。後半開始からギアを1段上げた山形に押し込まれていた25分。自陣右サイドで体を入れて相手からボールを奪う。視線を上げると前線に2人のDFとフアンマ。「裏を狙える。フアンマなら決めてくれる」。同時に動き出したスペイン人FWも「来ると信じて走りだした」。2人のゴールへのイメージが一致した。

【V長崎-山形】前半25分、左サイドからV長崎の笠柳(右)がドリブルを仕掛ける=トラスタ

 絶好のタイミング、パススピード。相手DFの間にパスを通すと、走り勝ったフアンマは難なくゴールを決めた。劣勢の展開だったが、貴重な追加点を奪って山形の勢いを止めた。
 この勝利で3位に浮上。まだまだ序盤とはいえ、マテウスの躍動でチームは上昇気流に乗っている。2戦連発の4得点と止まらないヒーローは「目標はJ1昇格。自分たちのやってきていることは間違いない」と自信に満ちあふれている。

© 株式会社長崎新聞社