衆院長崎3区補選 投票行動方針、近くまとめる考え 自民県連が擁立断念で

 衆院長崎3区補欠選挙(16日告示、28日投開票)を巡り、自民党が独自候補擁立を断念したことを受け、党県連は3日、補選時の投票行動の方針を近くまとめる考えを示した。
 自民が県内の国政選挙で候補擁立を見送るのは1955年の結党以来初めて。3区は立憲民主党と日本維新の会が擁立を決めており、野党対決の構図となる公算が大きい。
 県連幹部は同日、非公開の県議団会議で擁立を断念した経緯を説明。補選時に各地の党関係者が、どのように対応するべきか質問が出たという。
 前田哲也幹事長らは報道陣の取材に「投票は義務。ただ、今回は野党候補のみで、全国でも例がない選挙となると聞いている」と強調。自主投票を含めて県連の方針をまとめ、「できるだけ早く文書で通知したい」とした。
 県連は7日に選挙対策委員会を開き、地域・職域支部の代表らにも経緯を説明して了承を得たい考え。

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