なかた美術館が「小林和作記念室」開設 没後50年で「魅力知って」 広島・尾道

ことし、没後50年を迎える広島県尾道市ゆかりの画家・小林和作 を紹介する記念室を地元の美術館が設けました。

船舶塗装などを担うナカタ・マックコーポレーションが運営する「なかた美術館」です。こちらが新たに開設した「小林和作記念室」です。素朴なタッチと豊かな色彩で自然の風景を描いた油彩画や実際に使った画材などが展示されています。

小林和作は山口県出身で、東京で作品制作をしながら交流を広げていきました。しかし、財産的な問題で東京を離れ、郷里とよく似た雰囲気だったことなどから1934年に尾道へ転居しました。その後は後進の育成を始め、文化振興に尽力しました。

美術館は、没後50年が経ち、縁遠い存在になっている和作を、特に若い世代にも知ってもらおうと、記念室を3月、設けました。

なかた美術館 国近有佑子 学芸員
「(和作の)作品ですとか、新たな関連資料を通して、その魅力とか文化活動について知っていただけたらうれしいです」

美術館の開館時間は午前9時~午後5時半。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は一般800円、学生300円。

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