連携プレーで同僚の命を救った5人に感謝状 宇都宮南消防署

感謝状を受け取った(左から)金田さん、新里さん、鈴木さん、高橋さん、松島さん

 【宇都宮】市南消防署はこのほど、瑞穂3丁目のトーカイ・エム本社工場で、仕事中に心肺停止した40代の女性を助けた同僚の女性5人に感謝状を贈った。

 感謝状を受けたのは、いずれも同社従業員の金田裕子(かねだゆうこ)さん(49)、松島仁美(まつしまひとみ)さん(45)、高橋美由希(たかはしみゆき)さん(39)、新里佳代子(にっさとかよこ)さん(43)、鈴木美由紀(すずきみゆき)さん(42)。

 昨年9月14日午後2時10分ごろ、工場内で金田さんが作業していたところ、物音がして、床に倒れた同僚の女性を発見。女性に呼吸がないため、周囲にいた同僚に応援を求めた。

 新里さんと鈴木さんは、金田さんと交代で女性に心臓マッサージを施し、高橋さんは隣接事業所へ自動体外式除細動器(AED)を取りに走った。松島さんは携帯電話で119番した。

 5人は通報から消防署員到着までの約9分間に計3回、AEDを使用し心肺蘇生を試みた。その後、救急隊員が処置を継続し、金田さんの発見から約20分後、女性は息を吹き返した。

 同署は「皆さんの救命処置で女性は大きな後遺症なく社会復帰した。素晴らしい勇気ある行動がつなげたもの」としている。

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