ボーイング、737MAXの生産急減 品質検査など影響=関係筋

Tim Hepher Allison Lampert

[3日 ロイター] - 業界筋によると、米航空機大手ボーイングの小型機「737MAX」の生産がここ数週間で急減している。

規制当局が工場の検査を強化していることや、前工程の作業が完全に終了する前に次の工程に移行する「トラベルド・ワーク」を減らしていることが背景。

737MAXは1月に飛行中に胴体に穴が開く事故が発生。これを受け、米連邦航空局(FAA)は同機の生産を最大で月38機に制限したが、生産機数はこの水準を大幅に下回っており、3月下旬には1桁になったという。

同社のブライアン・ウエスト最高財務責任者(CFO)は先月、品質向上と信頼醸成に向け、トラベルド・ワークを減らすなど総合的な対策を講じていると表明していた。

ボーイングの生産の遅れは、航空業界全体にも波紋を広げる見通し。航空会社は減便や航空機リースの延長などを迫られている。

3日のボーイング株は1.7%安で終了した。

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