「相手の望む一番支援になることを」 台湾地震受け盛岡市の内舘茂市長 義援金受け付けは4月8日以降 震源に近い花蓮市と友好都市

台湾東部の花蓮市付近を震源とする地震で、花蓮市と友好都市提携している盛岡市の内舘茂市長は4日の会見で「相手が望むこと、一番支援になることを考えて取り組んでいく」と述べ、ニーズに応じた支援を検討する方針です。

内舘市長は地震発生後に事務レベルで花蓮市と連絡を取ったものの、被災状況などは報道で知る限りだとして、相手側の負担にならないよう情報収集を図ると説明しました。
その上で「市民の皆さんとともに市役所ができることがたくさんある。相手が望むこと、一番支援になることを考えて取り組んでいく」と述べ、具体的な支援策を今後検討することとしています。
義援金については地域福祉課が窓口の日本赤十字社を通じて4月8日以降、市民の募金を受け付けることとしています。盛岡市消防団や盛岡花蓮友好協会、盛岡山車推進会といった花蓮市と交流している団体からの募金については市が集約して届ける方針です。
盛岡市は2002年に花蓮市で行われるパレードに参加するため盛岡山車を派遣したのを契機に、観光や産業、文化の面で交流を続けています。2018年に発生した台湾の地震で花蓮市へお見舞い文を送り、市議会議員をはじめとした有志が募金を集めて義援金を届けました。両市の関係をさらに深めようと、2019年11月に友好交流協定を結びました。
花蓮市は新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年に、盛岡市へフェイスシールドと手作りせっけん、医療用マスクを寄付しています。去年9月にはウェイ・ジャイェン市長が岩手県を訪れ、盛岡秋まつりの「八幡下りパレード」に参加しました。

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