満開の桜とともに5年ぶり復活「四国こんぴら歌舞伎大芝居」松本幸四郎さんらが町に繰り出す「お練り」に熱狂【香川】

満開のサクラとともに、5年ぶりに帰ってきました。四国こんぴら歌舞伎大芝居が香川県琴平町の金丸座であす(5日)開幕します。きょう(4日)は歌舞伎役者の行列が町に繰り出す恒例の「お練り」が行われました。

「おかえり。おかえり高麗屋!」

琴平の春を華やかに彩る「お練り」が帰ってきました。松本幸四郎さんを先頭に、出演する役者たちが町を練り歩きます。

(松本幸四郎さん)「うれしいかぎりです。これだけ多くの人に集まっていただいて」

(中村鴈治郎さん)「おかえりなさいって言ってくれるのがうれしいじゃないですか。ねえ。ありがたいことです」

新型コロナの影響で中止を余儀なくされてきたこんぴら歌舞伎。5年ぶりの復活です。町内各所を飾るのぼり旗を作る染物店も、心待ちにしていました。

(染匠 吉野屋 大野篤彦さん)「名物みたいな風景なので、のぼりが街中に立つのは作り手としても喜ばしいことかなと思います。琴平ににぎわいがまた戻ってくるのかなと思うと自分もわくわくする気持ちが強いですね」

沿道には約2万2千人の歌舞伎ファンが詰めかけ、ひいきの役者に声援を送ったり、写真をとったりするなどして間近での触れ合いを楽しんでいました。

(訪れた人)「かっこいい。かっこいいです。すてき。最高」
Qどちらから来られたんですか?
「徳島です」

「春が来たなって感じがしますよね久しぶりで感無量です」

「京屋さーん」
「はーいありがとうございまーす」

(中村雀右衛門さん)「4年間開催することができなかったこの公演が再開できて、このように町ぐるみでみなさん熱く応援してくださるということはこんなにうれしいことはないですし、この熱い応援に負けないように、あしたからの初日の舞台を21日までがんばってつとめていきたいと思います」

役者たちはきのう(3日)、きょう(4日)と金丸座で舞台稽古を行い、本番への準備は万端です。

5年ぶりの思いが詰まった四国こんぴら歌舞伎大芝居は、いよいよあす(5日)初日を迎えます。

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