「自転車ヘルメットは髪型が乱れるからイヤ!」ならばと女子大学生らが作成「乱れない髪型カタログ」とは

自転車のヘルメット着用が進まない背景の一つにあげられるのが、着用により「ヘアスタイルが乱れる」といった理由です。今回、岡山市内の大学生が「オシャレ」と「交通安全」の両立を目指すヘアカタログを作成しました。

ファッション誌のような「ヘルメット用髪型カタログ」が完成!

一見すると、普通のファッション誌のように見えますが…。

実はこれ(【画像①②】)、自転車のヘルメット着用率アップを目指して作成された、特別なヘアカタログです。

「ヘルメットをしっかりかぶった状態でも、髪の毛もしっかりまとまっているので、ヘアスタイルが崩れにくい髪型です」(【画像③】参照)

このヘアカタログは、去年4月に自転車のヘルメット着用が努力義務化されたことを受け、ノートルダム清心女子大学の学生や、JAF岡山支部などが企画したものです。

(JAF岡山支部 建部拓さん)
「髪型が崩れるからヘルメットをかぶらない、と言っている中学生・高校生に『こうやったらかぶれるよ』っていうツール、武器ができたのは大きいと思う」

「髪型が崩れるのが嫌!」ならば崩れない髪型とは?

ヘルメット着用率は、岡山県が7.4%・香川県が7.1%と、全国平均の13.5%を大きく下回っています。ヘルメットを着用することについて街の人は…。

(女子大学生)
「くくった状態でかぶれないから困る」
「髪とか崩れたり、邪魔っていう意識はありますね」

そんな女性たちにもヘルメットをちゃんと被ってもらいたい。。。そのターゲットは女子中高生です。美容師の監修も受けて考案した「ヘルメットを着用しても乱れにくいヘアスタイル」のセット方法や、セットに必要な時間などが紙面で紹介されています。

実際に、記者が「乱れない髪型」を実践。。。その結果は?

そのうちの一つ「ショートヘア10分間ヘアセット」を体験してみました。

(砂山祐佳里記者)
「こうやって(【画像④】)ヘルメットをかぶっても、括り目のあたりが痛くなることは一切なく、しっかりとヘルメットを着用することができます。」

「そして、ヘルメットを外しても【画像⑤】のように、髪型が崩れることはありません」

(ノートルダム清心女子大学 三宅心愛さん)
「一人でも多くカタログに興味を持っていただいて、実際に活用していただきたい」

「オシャレ」と「交通安全」の両立を目指す、今回のヘアカタログです。

企画した団体では今後、男子学生や大人の女性をターゲットにしたヘアカタログも制作したいとしています。

なお、このヘアカタログは今後、JAF岡山支部が行う学生向け講習会で配布されるということです。

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