見逃さないで、足元の春 宇都宮でツクシ伸び伸び 二十四節気「清明」暖かな陽気に

伸び伸びと生え、陽光を浴びるツクシ=4日午後1時10分、宇都宮市古賀志町

 二十四節気の一つで、あらゆるものが清らかで明るく美しい頃とされる「清明(せいめい)」の4日、宇都宮市城山地区の休耕田ではツクシが伸び伸びと生えそろい、田園風景に春の彩りを添えていた。

 この日は最高気温が宇都宮で21.9度、那須烏山21.8度などと栃木県内14地点のうち8地点で20度を超える暖かな陽気となった。

 同地区では民家のシダレザクラやエドヒガンが咲き始め、あぜ道の菜の花と共演。地面から伸びたツクシは陽光を浴びていた。花々をスマートフォンで撮影しながら散策していた同市駒生町、主婦篠原(しのはら)ヒサさん(77)はツクシの前で足を止め「見逃しそうですが、気付くと春を感じられるのがいい」と笑顔を見せていた。

伸び伸びと生え、陽光を浴びるツクシ=4日午後0時20分、宇都宮市古賀志町

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