【香港】ジョルダーノ株主総会、劉CEOを解任[繊維]

香港カジュアル衣料大手の佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル)は3日開いた臨時株主総会で、劉国権(ピーター・ラウ)会長兼最高経営責任者(CEO)の取締役およびCEO職の解任を賛成多数で決議した。解任決議案の賛成票は全体の66.07%。決議は即日発効し、劉氏は取締役とCEOの職を解かれた。取締役でなくなったため会長も自動的に失職した。後任のCEOには上席取締役に選出されたコリン・カリー氏が就任した。

劉氏の解任とカリー氏のCEO起用は、宝飾品販売最大手の周大福珠宝集団を率いる鄭家純(ヘンリー・チェン)会長一族の投資会社が2月に提出したもの。この投資会社はジョルダーノの発行済み株式の24.06%を保有している。

3日の臨時株主総会では、同じく鄭氏一族の投資会社が提案していた、鄭志ブン(ソニア・チェン、ブン=雨の下に文)氏と鄭志亮(クリストファー・チェン)氏を非常勤取締役にそれぞれ起用する決議案も可決された。両氏は即日、非常勤取締役に就任した。

鄭氏一族は2022年8月にジョルダーノの買収に向けて株式公開買い付け(TOB)を実施。しかし成立に必要な株式数を集められず不成立となっていた。

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