【ミャンマー】コーヒー増産、アラビカ栽培20万エーカーに[農水]

ミャンマー国軍の統制下にある農業・畜産・かんがい省が、コーヒー豆の増産計画の詳細を明らかにした。向こう5年で、栽培面積をアラビカ種で計20万エーカー(約8万1,000ヘクタール)、ロブスタ種で計10万エーカーとする。コーヒー豆については、国軍のミンアウンフライン総司令官が先に、栽培面積を30万エーカーに拡大する方針を示していた。3日付国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが伝えた。

同省農業局のミンスエ・ディレクターが増産計画の詳細を明らかにした。高地栽培のアラビカ種の栽培面積を中部マンダレー地域のピンウールウィンとモゴク、北東部シャン州ナウンチョーで7万5,000エーカーとする。同州ではまた、ケントゥン、タチレクを含む東部で5万3,000エーカー、ホポン、ヘホ、ピンラウンを含む山地で3万7,000エーカー、ユワンガン、ピンダヤ、ナウンタヤで3万5,000エーカーとしたい考えだ。

一方で低地栽培のロブスタ種については、栽培面積を南部タニンダーリ地域で5万エーカー、中部エヤワディ地域と東部カイン(カレン)州でそれぞれ2万5,000エーカーにしたい意向だ。

■中国企業に協力呼びかけ

コーヒー豆の栽培では先ごろ、国軍の指名したトゥンオウン商業相が中国雲南省の徳宏タイ族チンポー族自治州で関連産業に携わる企業に対し、ミャンマーの生産者への技術・知識面での協力を呼びかけた。同自治州はコーヒー豆の生産地として知られる。

首都ネピドーでは2日、同自治州産のコーヒーや農産品を展示するイベントが開催。同州企業8社がコーヒーの種子、コーヒー豆(粉)、インスタントコーヒーミックスなどを紹介した。

同自治州の関係者は同日、国軍が指名したミンミン商業副大臣とワーワーマウン投資・対外経済副大臣と個別に会談。製造業に関する2国間協力、2国間貿易の促進などについて協議した。

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