組織のけん引役を育成 やまがた社会共創プラットフォーム、来月から新講座

コア人材育成プログラムを説明する柿崎慎也准教授(左)=山形市・山形大

 山形大を中心とした県内の産学官連携組織「やまがた社会共創プラットフォーム」は本年度、リカレント教育(社会人の学び直し)の一環で、組織や事業の中核となる「コア人材」育成に向けた講座を新たに始める。同大などの専門家を講師に、経営関係の講義や演習など5カ月間をかけて学び、企業や団体をけん引するノウハウや実践力を身に付けてもらう。

 講座は5月24日から10月25日まで計14回、山形市の同大小白川キャンパスで開く。1回当たり1.5~7時間で、組織経営の在り方や必要なリーダーシップ、財務、経営の実例、技術革新につながる行動を体系的に学ぶ。架空の会社経営をシミュレーションできる教材を活用し、戦略策定や顧客獲得、人材採用、業務指示を具体的に体験する。

 文部科学省の補助事業を活用した。県内の企業や団体など約400組織から聞き取った要望を基に、30~40代後半のコア人材の育成を主眼に据え、山形大アントレプレナーシップ教育研究センターの小野寺忠司センター長を中心に内容を練った。講師は、小野寺センター長や菅生達仁副センター長、県よろず支援拠点(山形市)の勝木伸哉チーフコーディネーター、ライフマナーサポート(同)の金沢信雄代表ら8人が務める。

 山形市の同大で4日開いた記者会見で、人文社会科学部の柿崎慎也准教授が概要を説明し「受講者の満足度が高いプログラムだと思う。来年度以降の継続も見据えている」と述べた。

 定員30人、受講料20万円で、厚生労働省の助成金を活用できる。締め切りは今月30日。申し込み方法など詳細は同プラットフォームのホームページで。

© 株式会社山形新聞社