緑豊かな癒やしの空間「植物元気炉」 別府市の混浴温泉アート第4弾が完成【大分県】

完成した植物園型の作品「植物元気炉」=別府市御幸の大谷公園
完成を祝ったイベントであいさつする栗林隆さん(左)ら

 【別府】混浴温泉世界実行委員会(別府市)が主催するアート・プロジェクト「ALTERNATIVE―STATE(オルタナティブ・ステート)」第4弾となる植物園型の作品「植物元気炉」が完成。3月31日、大谷公園(同市御幸)で公開した。

 芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞し、国際的に活躍する現代美術家、栗林隆さん(55)=長崎県出身=が制作した。「アートを通して元気に、健康に」をコンセプトに、国内外で発表してきたシリーズ「元気炉」から派生した作品。ガラスと木材で構成された建物内に市民などから寄せられたさまざまな植物が並んだ。光の当たり方などに配慮して配置し、緑豊かな癒やしの空間になっている。

 31日は完成記念のお花見イベントを開催し、地域住民などと祝った。檜垣伸晶実行委員長、阿部万寿夫副市長は「皆さんに育てられる作品。公園の活性化にもつなげたい」とあいさつ。栗林さんは「これから作品がどんな風に育っていくのかが楽しみ。多くの人に愛され、四季を楽しめる空間になればうれしい」と話した。

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