早期に火災を発見し、初期消火と通報を行ったとして、兵庫県の北はりま消防組合加東消防署は、姫路市の2人に署長感謝状を贈った。
表彰されたのは、消防設備業「神姫防災」(姫路市)代表の藤花敦志さん(55)=同市、従業員の田中千代さん(46)=同市。
同消防署によると、2月14日午前10時50分ごろ、2人は社用車で県道を走行中、加東市上久米の果樹園の枯れ草から出火しているのを発見した。
この時社用車には、業務で病院から引き取っていた粉末消火器18本が積んであった。2人はそれを使って初期消火に当たり、隣接する山林への延焼を阻止した。また、早い通報で被害を最小限に抑えたという。
藤花さんは「通りかかったのは偶然で、消火器を多く積んでいたのも奇跡的なこと。自分たちが貢献できて良かった」、田中さんは「自分にできることは何かを考え、初期消火に当たった」などと話した。
同消防署は「勇気ある迅速な行動は本当にありがたい」としている。(金井恒幸)