ロシア・ノバテク、アークティックLNG2事業縮小か ムルマンスク事業に注力へ

[モスクワ 4日 ロイター] - ロシアの液化天然ガス(LNG)生産大手ノバテクは、北極圏で進めている大規模なLNG事業「アークティックLNG2」の規模縮小を余儀なくされている。

欧米の制裁措置で、砕氷タンカーが入手しづらくなっているという。このため、不凍港ムルマンスクでの事業に注力していく方針だ。業界関係筋が語った。

アークティックLNG2は、ロシア最大規模のLNG事業になるはずだった。この事業では、生産施設3カ所からLNGを年間1980万トン、ガスコンデンセートを160万トン生産する予定だった。

ムルマンスクLNG事業は、アークティックLNG2より大規模なプロジェクトになるとみられ、最終的な生産量は年間2040万トンの見通し。生産施設2カ所がまずは2027年末までに、残り1カ所が29年に稼働開始すると見込まれている。

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