「長くてまだ止まらないのって…」福島の管弦楽団、演奏会で台湾訪問中に大地震

3日に台湾で起きた大地震。この地震が起きた時、演奏会を開くため台北市にいた福島青年管弦楽団の団員は、「地震の長さに驚きと不安を覚えた」と話しました。

3日、台湾で起きた大地震。気象当局によると、地震発生から24時間で300回以上の余震を観測、今後数日間でマグニチュード6.5から7.0の余震が発生する可能性があるとして警戒を呼びかけています。

こうした中、福島市を拠点に活動する福島青年管弦楽団は、4日開催の演奏会のために2日、台湾の台北市に入りました。

福島青年管弦楽団・緑川香菜子団長「台湾の現地の方や海外の方たちは(ホテルの外に)結構逃げた人たちもいたそう。地震が大きいというよりかは長くて、まだ止まらないのっていう感じでした」

リハーサル中にも何度も余震

団長の緑川香菜子さんによると、地震発生時、団員はホテルにいて停電したものの、中学生から社会人のメンバー40人全員、けがもなく無事だということです。しかし、3日のリハーサルではたびたび余震が発生し、何度も演奏を中断することになったと話します。

福島青年管弦楽団・緑川香菜子団長「ステージ上が一番安全だよっていうのを現地のステージマネージャーの方が言って下さったのもあって、地震があってもいつも通り練習をしている姿が見られたので、意外とみんな冷静なんだなって思いました。」

台湾は東日本大震災の時に、福島に多くの義援金や支援物資を送っていて、緑川さんは、この演奏会で恩返しがしたいと言います。

福島青年管弦楽団・緑川香菜子団長「昨日の地震で不安に思っている方も大勢いらっしゃると思うので、その方たちに少しでも癒しを与えられたらというか安らぎを感じてもらえたらなと思います」

県では現在、台湾の被害状況について情報収集を行っているほか、福島市では4日から募金箱を設置するなどして台湾への支援を呼びかけています。

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