まるで命を与えたかのような超絶技法で知られる金魚絵師・深堀隆介さんをご存じでしょうか?国内外で高い評価を受ける深堀さん。岡山初となる特別展がきょう(5日)から岡山市北区で始まっています。
まるで本物の金魚が水の中を泳いでいるような作品の数々です。岡山シティミュージアムで「深堀隆介展 水面の揺らぎの中へ」が始まりました。透明な樹脂の上にアクリル絵の具で色付けし、さらに樹脂を流し込むことで絵の具と樹脂の層を重ねていく「2.5Dペインティング」と称される技法です。何層にも重ねることで今にも動き出しそうな金魚を立体的に描いているのが特徴です。開催初日のきょう(5日)、来場者はまるで生きているかのような金魚に見入っていました。
(来場者)「本物っぽいからすごいと思いました。」
「色とか形がかわいかった」
「どうやったらこんな色を表現できるのか、本物みたいでとても見ごたえがある」
今回は初期の立体作品から最新作まで約300点が展示されていて、岡山で初披露となる作品も並んでいます。
(金魚絵師 深堀隆介さん)「桝でも桶でも『あーそこにいるなー』っていうのが見えるんです。そこに絵の具でなぞるというか書いていくような感覚。ただの絵なんで動かないんですけど、ずっとみているとゆらっと動いたような。手書きのバーチャルリアリティみたいな。僕の金魚の世界、樹脂のアートワークの世界を楽しんでいただけたら」
「深堀隆介展 水面の揺らぎの中へ」はきょう(5日)から来月(5月)26日まで開かれています。