子どもの権利 高校生の4割「聞いたことがない」

「子どもの権利」について知っているかどうか奈良市が子どもたちに行った調査で、高校生以上でも約4割が聞いたことが「ない」と答えたことがわかりました。

奈良市は市内に住む6歳から18歳の子どもに初めて子どもの権利に関する調査を行い、約9150人から回答が寄せられました。それによりますと「子どもの権利」という言葉を聞いたことが「ない」と答えた割合は、小学校低学年では84%、高校生の年代でも42%にのぼりました。

一方子どもの権利を守る仕組みとして何を求めるかたずねたところ、小学生では、学校や地域に、安心できたり自由に過ごせたりする場を望む声が多く、中学生や高校生などでは子どもの権利について学ぶ場を確保したり、困ったときに、相談できるツールやサポートしてくれる人を求める意見が上がりました。

調査を受けて奈良市では、「新たに官民が連携して、子どもを包括的に受け止めるためのネットワークを作っていくとともに、今年度の「奈良市子ども会議」で、子どもたち自身にも議論してもらいたいとしています。

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