ドジャースとの3連戦を前に、カブス・鈴木誠也が好調「ハードヒット率は驚くべき数字」と地元紙が賞賛「ミサイルのようだ」と同僚ベリンジャーも驚き

シカゴ・カブスの鈴木誠也が好調だ。開幕から2試合は計9打数1安打で、本塁打も打点もなかったが、3戦目から直近までの4試合は一転して計18打数7安打、2本塁打、8打点と調子が上向いている。

地元紙『Chicago Sun-Times』は4月4日の記事で、「開幕から間もない時期で、サンプルサイズが非常に小さいため、すべての数字を鵜呑みにすることはできない。しかし、鈴木が誰よりも懸命にボールを叩いているのは事実だ」と伝えた。

「鈴木のハードヒット率は63.2パーセントという驚くべき数字だ。彼の打力は、2023年シーズンのラスト2か月の急成長が一時的なものではなかったことを示唆している。その勢いは今年に引き継がれた」
同紙によると、現地3日に行なわれたロッキーズ戦で見せた、鈴木の今季1本目の本塁打はクラブハウスを大いに沸かせたという。ライナーで中堅スタンドに放り込んだ鈴木本人は、「入るとは思わなかった。センターライナーだと思った」と振り返った。というのも打球角度は16度と上がってはいなかった。ただ、打球速度はMLB自己最速の115マイル(約185キロ)を叩き出していた。

鈴木の一撃を目の当たりにしたコディ・ベリンジャーは試合後、「ミサイルのようだった。あの打球の打つのは本当に難しい。打球速度115マイルなんて信じられない」と言って首を振ったという。ベリンジャーは、「自分自身を信頼しているんだと思う。彼の打席を見るのは楽しいよ」とも語った。

カブスは現地5日(日本時間6日)から、本拠地リグリー・フィールドに大谷翔平や山本由伸が在籍するロサンゼルス・ドジャースを迎えて3連戦を行なう。はたして鈴木はドジャース投手陣を相手にどんな打撃を見せるのか。ドジャースの先発は初戦がボビー・ミラー、2戦目が山本、3戦目がギャビン・ストーンの予定だ。なお、カブスの今永昇太は3戦目に先発する。

構成●THE DIGEST編集部

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