コクがあり甘みまろやか…ウイスキー香る華やかチョコが完成 鹿児島・日置の蒸溜所、大手菓子メーカーとタッグ

小正嘉之助蒸溜所のウイスキーを使いロッテと共同開発したチョコレートを手にする中村俊一所長=4日、日置市日吉町

 小正嘉之助蒸溜所(鹿児島県日置市)と菓子メーカーのロッテ(東京)は、共同開発したチョコレート「YOIYO<嘉之助蒸溜所>シングルモルト嘉之助」を発売した。同蒸溜所のウイスキーを使用、吹上浜の夕日にボトルをあしらった3種類のパッケージなどで「小正」らしさを演出する。

 国内で独自製造する酒類をチョコと合わせるYOIYOシリーズの一つ。同蒸溜所によると、使用する「シングルモルト嘉之助」は5種の原酒をブレンドした定番商品。チョコと合わさることで「コクと甘みがまろやかに続き、かむと香りがはじけ、華やかさがいっそう引き立つ」という。

 2017年、小正醸造(同市)のウイスキー部門としてスタートした同蒸溜所が、大手県外資本とタッグを組むのは初めて。チーフブレンダーの中村俊一所長(46)は「チョコを通して、幅広い層にウイスキーに興味を持ってもらえれば」と話した。

 同蒸溜所では、1箱10粒入り810円で販売する。ロッテグループ公式オンラインモールでは、4箱セット2775円(送料込み)から購入できる。

 同シリーズでは、本坊酒造(鹿児島市)も3蒸留所のシングルモルトなどを使ったチョコを共同開発した。

〈アップで見る〉吹上浜の夕日とシングルモルト嘉之助のボトルを使ったコラボチョコレートのパッケージ
シングルモルト嘉之助(左)を使った小正嘉之助蒸溜所とロッテのコラボチョコレート

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