氷見市潮風ギャラリー 6日にも来館25万人 藤子Ⓐ作品でにぎわい創出

藤子Ⓐ作品を楽しむ来館者=氷見市潮風ギャラリー

  ●07年オープン

 氷見市出身の漫画家藤子不二雄Ⓐさん(元富山新聞記者)を紹介する市潮風ギャラリーの来館者が6日にも25万人を達成する見通しとなった。2007年にオープンした施設には「忍者ハットリくん」「怪物くん」など多数の人気作品が展示され、夢があふれる藤子Ⓐワールドが地元客や観光客を楽しませている。

 潮風ギャラリーは市中心商店街の一角にあり、氷見市が進める「まんがのまちづくり」の拠点となっている。

 15年には大規模リニューアルを実施。フラッシュ撮影すると不思議な仕掛けが出てくる「ミラクルまんがアートコーナー」、藤子Ⓐさんが駆け出し時代を過ごした東京のアパート「トキワ荘」を再現した「14号室」なども来館者の人気を集め、藤子Ⓐさんが富山新聞社に勤務した時代を紹介するコーナーも設けられている。

 23年7月には新コーナー「BAR(バー)魔の巣」が開設。「笑ゥせぇるすまん」の作中に出てくるバーカウンターをイメージしたフォトスポットで、来館者は主人公の喪黒福造(もぐろふくぞう)と一緒に撮影を楽しめる。

 関係者によると、コロナ禍で入り込みは一時鈍化したものの、21年に20万人を達成した。今年1月の能登半島地震では藤子Ⓐさんゆかりの品は全て無事だった。

 5日に茨城県石岡市から観光で訪れた会社員色川雄太さんは「小さいころに見ていた笑ゥせぇるすまんをはじめ、藤子Ⓐさんの作品に登場するキャラクターは誰でも知っている。楽しい雰囲気が感じられた」と語った。

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