福島県富岡町の魅力発信 「ミス・ワールド」日本代表4人 町親善大使に任命

山本町長から大使を任命された根岸さん(左から2人目)と凜衣さん(同3人目)

 福島県富岡町は5日、世界三大ミスコンテストの一つ「ミス・ワールド」の日本代表4人を町親善大使に任命した。町役場で任命式を行った。ミス・ワールド日本事務局は、本県の復興状況や安全性を世界に発信する支援活動を続けている。4人は町内で開かれる催しに積極的に参加し、インスタグラムなどのSNSを通じて町の魅力を国内外へ情報発信する。

 4人は、ミス・ワールド2023日本代表の根岸茉矢さん(26)=さいたま市出身=と準ミスの凜衣(りりぃ)さん(28)=東京都中野区出身=、浅倉美恩さん=東京都大田区出身=、林彩佳さん=福岡市出身=。町によると、町が親善大使を任命するのは初めて。

 日本事務局は2020(令和2)年からファイナリストが本県を訪れる機会を設け、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興が進む被災地の現状を世界に伝えてきた。活動の一環で町内にも訪れたことがあり、町は今回、大使就任を依頼した。4人のつながりや発信力を生かし、自治体の取り組みだけでは情報が届きにくい人にも地域の魅力を広めていく。

 根岸さんと凜衣さんが任命式に臨み、山本育男町長から任命書などを受けた。根岸さんは「人の温かさをすでに感じている。足を運んで情報を発信し、苦難を乗り越える活力になりたい」と意気込んだ。

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