鹿児島のGWはコレ! 今年のテーマは「世界の宝物」…ダイナミックだけど緻密、ピラミッドや姫路城を砂像で再現 吹上浜砂の祭典

雨よけのビニール内でエリザベス女王やビッグベンを彫る彫刻家=南さつま市役所

 鹿児島県南さつま市で5月3~5日に開かれる吹上浜砂の祭典(実行委員会、南日本新聞社など主催)の砂像作りが4月5日、メイン会場の市役所前広場などで本格的に始まった。テーマは「砂さんぽ~世界の宝物を探しに行こう」。県内外の25団体が、ピラミッドや姫路城といった世界遺産の建造物などをイメージした36基を3エリアに彫り進める。

 祭典は1987(昭和62)年から始まり37回目で、街中では4回目。市役所前は高さ約2.5~6メートルの21基を設置する。同日は午前中、あいにくの雨となり、ビニールで覆った中で作業する彫刻家の姿も見られた。

 高知県黒潮町から訪れた国内初の女性プロ砂像彫刻家松木由子さん(52)はイギリスをテーマにビッグベンなどを作る。「ダイナミックで緻密な砂像を楽しんでほしい」と語った。

 制作前に開始式があり、関係者約80人が参加した。実施推進本部長の塩賀千弘さん(69)は「世界を巡る旅気分を味わってもらえるよう、交流を図りながら明るく元気に取り組みたい」と話した。

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