足利の夢、バレー新Vリーグへ レーヴィス栃木が参入報告会見 「1年目から優勝狙う」と決意

新Vリーグ参入の記者会見で握手を交わす店網社長(中)、早川足利市長(左)、大豆生田県バレーボール協会長=足利市

 2024~25年シーズンから新たに発足するバレーボール「新Vリーグ」参入が決まっている男子のクラブチーム「レーヴィス栃木」は5日、ホームタウンの足利市内で記者会見し、改めて参入決定を報告した。7日には参入決定後の最初の対外試合となるエキシビションマッチを開催する。チーム運営会社の店網秀明(たなあみひであき)社長は「市や県協会など多くの協力のおかげでたどり着けた。1年目から果敢に優勝を狙っていく」と決意を語った。

 会見には店網社長のほか、足利市の早川尚秀(はやかわなおひで)市長、県バレーボール協会の大豆生田将(おおまめうだまさる)会長が出席した。

 レーヴィス栃木は22年秋の栃木国体で5位入賞を果たした本県選抜が母体。県協会は国体に向けて県外から有力選手をスカウトするなど、チームの礎をつくった。大豆生田会長は「国体後も活動を続け、Vリーグ参入をかなえてしまうのは本当にすごいこと」と称賛した。

 一方、足利市は昨年、チームと「ホームタウンパートナー連携協定」を締結。ホームアリーナとしてフカイスクエアガーデン足利(足利市民体育館)を貸し出すとともに、老朽化していたコートの床を改修するなどプレー環境の整備に協力した。早川市長は「市とともに発展していけるよう今後もバックアップしていきたい」と継続的なサポートを誓った。

 新Vリーグは現行のVリーグの2部(V2)と3部(V3)が統合し、今年10月に開幕予定。Vリーグ参入を目指して21年から活動してきたレーヴィス栃木は今年3月、リーグを運営するジャパンバレーボールリーグにより参入を認めるライセンスを交付された。

 7日のエキシビションマッチの相手は、V3警視庁フォートファイターズ(東京)。キッチンカーの出店や宇都宮中央高と土浦日大高(茨城)の女子バレーボール部による前座試合も行われる。店網社長は「開幕後のホームゲームも毎回イベントを盛り込んで集客につなげていきたい。まずはその一歩を踏めれば」と盛り上がりに期待した。

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