桜咲く春の週末満喫 金沢で百万石まちなかめぐり開幕 食や工芸多彩なブース

桜の咲くまちなかで買い物や飲食を楽しむ来場者=6日午前11時、金沢市のしいのき緑地

  ●金沢・しいのき緑地など

 「百万石まちなかめぐり さくら2024」(同実行委主催、北國新聞社後援)は6日、金沢市のしいのき緑地や本多の森公園などで2日間の日程で開幕した。満開間近の桜が風に揺れる中、飲食や工芸など多彩なブースが青空の下に並び、大勢の家族連れや観光客が春の週末を満喫した。

 しいのき緑地には約120のブースが集まり、九谷焼の器や爽やかな色味のグラス、手織りのストールといった雑貨のほか、コーヒーやサンドイッチ、マフィンなどのグルメが販売された。

 一部のブースでは能登半島地震のチャリティーとして、珠洲焼のコップや招き猫をかたどった置物、ブローチなどを並べ、被災地支援を呼び掛けた。折り紙で桜の花びらを作り、被災地へのメッセージを書き込む企画もあった。

 料理店の味が楽しめる花見弁当「さくらランチ」の販売、兼六園や金沢城玉泉院丸庭園を散策する「さくらウオーク」も行われ、ステージでは加賀万歳が披露された。来場者は芝生でくつろぎながら買い求めたグルメを味わい、小型のテントでピクニック気分を楽しむ家族連れも見られた。

 最終日の7日は午前10時~午後5時に開かれる。さくらウオークは出発場所の本多の森公園で午前9時半に受け付けが始まる。

  ●県内晴れ金沢17.8度、兼六園もにぎわう

 6日の石川県内は高気圧に覆われて晴れた。正午までの最高気温は金沢17.8度、輪島14.5度と、ほぼ平年並みか少し高かった。

 5日に観桜期の無料開園が始まった兼六園には、陽気に誘われて大勢の花見客が訪れ、園内に約190本あるソメイヨシノを眺めながら散策した。午後の県内は晴れで、夕方から曇りとなる見込み。

© 株式会社北國新聞社