マカオ半島とタイパ島を結ぶカルヴァーリョ総督大橋の歩行者通行禁止期間が延長に

マカオ半島とタイパ島を結ぶカルヴァーリョ総督大橋(資料)=本紙撮影

 マカオのマカオ半島とタイパ島を結ぶ3本の海上橋のうち、最初に架けられたカルヴァーリョ総督大橋(嘉樂庇總督大橋)がまもなく開通から50年を迎える。

 同大橋はマカオの3本の海上橋のうち唯一歩道が設定されているが、昨年(2023年)10月からメンテナンス工事の施工にあたって歩道部を使用するため歩行者通行禁止措置が講じられている。

 マカオ政府公共建設局は4月5日、今回のメンテナンス工事で40ヶ所の補修を済ませたが、このほどマカオ土木工程実験室による大橋下部構造の目視検査で新たに補修が必要となる25ヶ所が見つかったことから、歩行者通行禁止措置を講じる期間を当初予定から1ヶ月延長し、今年5月10日とすることを明らかにした。

マカオ半島とタイパ島を結ぶカルヴァーリョ総督大橋(資料)=本紙撮影

 なお、同大橋を通行できる車両は緊急車両及び公共交通機関のみとなっており、工事期間中も往来は維持される。

 カルヴァーリョ総督大橋はポルトガル統治時代の1970年に着工、1974年10月に開通した。長さは2570メートル、橋幅は9.2メートル、海面からの高さは最高35メートル。開通当時、世界最長の海上鉄筋コンクリート連続橋だった。設計を担当したポルトガルの著名建築家、エドガル・カルドゾ氏で、名称の由来はジョゼ・マヌエル・デ・ソウザ・ファロ・ノーブレ・デ・カルヴァーリョ第121代マカオ総督から。地元マカオでは旧大橋(舊大橋)やマカオ・タイパ大橋(澳氹大橋)の名で呼ばれることもある。

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