満開の桜が咲き誇る国宝・松江城へ 武者行列、190人が市街地を練り歩く

馬に乗り堂々と松江城に向かう堀尾吉晴役の鵜飼充章さん=松江市殿町

 松江城を築いた武将・堀尾吉晴の入城を再現した「松江武者行列」が6日、松江市中心部であり、甲冑(かっちゅう)や着物に身を包んだ一行約190人が市街地を練り歩いた。晴天の中、沿道に詰めかけた市民や観光客は撮影をしたり手を振ったりして行列に見入った。

 松江武者行列は観光協会などでつくる実行委員会が主催し、17回目。松江大橋から満開の桜が咲き誇る国宝・松江城に向けて1時間半かけて練り歩いた。

 堀尾吉晴役は鵜飼充章さん(65)=埼玉県所沢市=が務め、戦装束を身にまとい馬に乗って堂々と行進した。堀尾家の家紋「分銅紋」をあしらった旗を持った武者たちや吉晴の孫の忠晴、古屋姫などが衣装を身に着け列をなした。

 吉晴役の鵜飼さんは松江城に入城した後、観客とともに「エイエイオー」と勝ちどきを上げた。

 家族で来た松江市のこばと保育園年長の武子羽未ちゃん(5)は「お姫様がきれいで、自分もいつかお姫様になって歩きたい」と笑顔を見せていた。

© 山陰中央新報社