漫画家藤子不二雄Ⓐさんの作品を展示する氷見市潮風ギャラリーの来館者が6日、25万人を突破した。2007年10月のオープンから約16年半での達成となった。この日はくしくも22年に亡くなった藤子Ⓐさんの命日と重なり、セレモニーで林正之市長は「まんがのまち」の魅力発信に一段と力を入れていくことを誓った。
セレモニーでは、25万人目となった会社員小川南さん(27)=横浜市=に藤子Ⓐさんの代表作が収録された2冊組のメモリアルボックスが贈られた。
小川さんは「藤子Ⓐさんの作品はそこまで詳しくないが、知っているキャラクターばかり。25万人目という幸運をきっかけにあらためて作品を読んでみたい」と話した。小川さんと一緒に訪れ、25万1人目となった公務員安西穂高さん(29)=同市=は「よく何万人とかのニュースを見るが、まさか自分たちがなるとは」と驚いた様子で話した。
●岐阜・瑞浪市職員も来館 穴水町に応援派遣
24万9999人目だったのは岐阜県瑞浪市職員の西尾尚己さん(37)。能登半島地震で石川県穴水町に応援派遣されており、休暇で同じく応援派遣されている同僚2人と訪れ、「街中に藤子Ⓐさんのキャラクターがあふれている。うらまやしい」とそぞろ歩きを満喫した。
林市長は「多くの人にお越しいただけるのも藤子Ⓐ先生、全国の漫画ファンのおかげだ」と語り、能登半島地震の復旧・復興を進めながら「まんがのまちづくり」を推進する考えを示した。吉田仁富山新聞社代表(北國新聞社常務)もあいさつした。