なでしこジャパンが敵地アメリカで起こした“21年ぶりの快挙”に米メディアも驚き!「5万644人の観客動員は史上最多だ」など記録づくめ

なでしこジャパンにとってはまさに完全アウェーだった。

現地4月6日、米アトランタで開催中の『SHE BELIEVES CUP』は準決勝の第1試合を実施し、FIFAランキング7位の日本女子代表が同4位のアメリカと対戦。日本は開始30分に鋭い速攻から清家貴子が豪快にゴールを決めて先手を取ったものの、21分に相手のジャーディン・ショーに強烈なミドルをねじ込まれて同点に。後半は劣勢を強いられる時間帯が続き、それでも均衡を保っていたが、77分に手痛いPKを献上してしまう。これをモノにされて逆転を許し、日本は惜しくも1-2で敗れ去った。

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米スポーツ局『ESPN』は「記録的な大観衆が見守るなかで、USWNT(アメリカ女子代表の愛称)が日本を撃破した」と銘打ち、「この日の5万644人の観客動員は国内で行なわれたUSWNTのフレンドリーマッチで史上最多だ。すべてのホームゲームでも、1999年の女子ワールドカップ以来最多を記録した」と報じている。

同メディアにとっても日本が奪った電光石火の先制点は衝撃だったようだ。「なんと試合開始からわずか30秒だった。右ウイングのキコ・セイケが一気に加速してDFを振り切って放ったシュートは、アメリカのGKアリッサ・ネイハーも触れない見事な一撃だった」と称えたうえで、「USWNTが開始1分以内に失点したのは、2003年以来初めてである」と伝えた。

さらに、同点ゴールを決めた19歳のショーも快挙を達成した。『ESPN』は「ショーはUNWNTでのデビュー戦から5試合連続でゴールを決めた史上初の選手となった。ヤングスターは歴史的なゴールを決めたのだ」と紹介した。いろいろと記録づくめの一戦となったようだ。

強豪アメリカを相手に課題と収穫を得た池田ジャパン。現地9日に開催される3位決定戦では、準決勝第2試合のカナダvsブラジル戦で敗れたチームと対戦する。パリ五輪に向けて貴重な経験値アップの場が続く。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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