年長から伸ばした髪、小4で寄付 「1人でも笑顔に」 前橋の小暮さんがヘアドネーション

 病気などで髪の毛を失った子どもにウィッグを贈る「ヘアドネーション」に協力しようと、群馬県前橋市の小学4年、小暮絆七さん(9)が5日、伊勢崎市の美容室で、伸ばした髪36センチを切った=写真。「1人でも笑顔になればうれしい」と話している。

 年長児の時、障害を題材にしたテレビ番組でヘアドネーションを知り挑戦した。小学2年から習う空手道では防具を着ける際に煩わしさもあったが、伸ばし続けた。手話に興味を持ち始め「将来はろう学校の先生になりたい」という。

 4月5日は、1872(明治5)年の同日、東京府が出した「女子断髪禁止令」にちなみ「ヘアカットの日」とも言われる。母親の仕事休みに合わせて髪を切ったため全くの偶然だが「今日からまた伸ばし始める」と意欲を見せる。

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