日田市の「進撃の巨人ミュージアム」3周年 国内外からファン30万人以上が来館【大分県】

諫山創さんが執筆時に使っていた机に座る来館者=日田市大山町西大山

 【日田】日田市大山町西大山の「進撃の巨人in HITAミュージアム」が開館3周年を迎えた。作者の諫山創(はじめ)さんが同町出身で、聖地として国内のほか、ヨーロッパやアジアなどからもファンが訪問。3月末までの入館者数は約30万5千人に上る。

 人気漫画の資料を集めたミュージアムは2021年3月27日、道の駅「水辺の郷おおやま」内にオープン。駅内を一部改修した約80平方メートルのスペースに、諫山さんが執筆時に使っていた机、鉛筆や修正ペンの痕も見て取れる原画、幼少期に描いた絵など約150点を展示している。

 来館者はコスプレをしたり、好きなキャラクターのバッジをかばんに付けた思い思いの格好で楽しむ。

 3日、福岡市から家族4人で訪れた神野咲良さん(12)は、作中で人類最強の兵士とたたえられる「リヴァイ兵長」推し。念願のミュージアムに初めて足を踏み入れ、生原稿に目を輝かせながら「大満足。日田市は進撃のゆかりの場所があってうらやましい。住みたい」。

 各登場人物の誕生日は、全国のファンからのプレゼントが後を絶たない。3月30日の主人公エレンの誕生日には「永遠に忘れません。生まれてきてくれてありがとう!」といったメッセージと共に花が届くなど、大切な場所となっている。

 ミュージアム担当の森繁基さん(46)は「お客さまに何度も足を運んでもらうため、常に新しい仕掛けを展開していきたい」と話している。

 入館料は18歳以上500円。不定休。

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