校舎活用やDX推進、特産品の魅力発信 新郷村に初の地域おこし協力隊

辞令を交付された(右から)清水香帆さん、湯川聡之さん、工藤祐一さん

 新郷村は1日、村初となる地域おこし協力隊員への辞令交付式を行った。任命を受けたのは、清水香帆さん(22)、湯川聡之さん(30)、工藤祐一さん(48)の3人。今後は、閉校した小学校の活用や特産品のPRなどに取り組む予定で、それぞれの個性を生かした地域活性化に励む。

 村は昨年から、2021年度末に閉校した旧西越小の校舎活用と、村内のデジタルトランスフォーメーション(DX)化推進に取り組む隊員を募集。「おためし地域おこし協力隊ツアー」や面接などを行い、選考を進めてきた。

 清水さんは名古屋市の大学を卒業したばかり。旧西越小校舎を活用した村おこしに取り組む。

 横浜市出身の湯川さんはシステムエンジニアからの転身で、DX化推進を担当。人と密接につながりながら、自らの経験と知識を生かしたいと応募した。

 十和田市に両親が住んでいるという工藤さんは、両親の近くで働く場を探していたところ、隊員募集を知って申し込んだ。村ふるさと活性化公社で特産品のPRやイベントの企画運営などを行う。

 この日、村役場で行われた交付式で、櫻井雅洋村長から辞令を受け取った3人は「地域の方々と協力していい村づくりに取り組みたい」(清水さん)、「より豊かな生活を村民の皆さんに提供できるように頑張る」(湯川さん)、「村のいいところを精いっぱいPRしたい」(工藤さん)とそれぞれ意気込みを語った。

 櫻井村長は「村外からの視点を生かし、村の活力になる活動を期待しています」と激励した。

 任期は1年間で、最大3年まで延長できる。【全文】

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