飲食店いっぱい!曲師町のオリオン通り 映画館跡の活用に期待、江野町エリアとの違いも

曲師町のオリオン通り。アーケードは三角屋根だ

 下野新聞社宇都宮まちなか支局が1日、曲師町のオリオン通り沿いに移転しました。飲食店が増え、多方面から注目されているエリアです。そんな宇都宮を代表する商店街、曲師町のオリオン通りを歩いてみました。

 出かける前に、まずは「曲師町」の読み方から。「きょくしちょう」ではなく正解は「まげしちょう」。江戸時代、徳川綱吉(とくがわつなよし)が将軍だった天和年間(1681~84年)、ヒノキや杉の板を曲げて容器などを作る曲げ物師たちが移り住んだことに由来するという。

 さて、オリオン通りを東側から歩いた。オリオン通りは二つの町内にまたがり、商店街の団体も二つある。東側が曲師町で「オリオン通り曲師町商業協同組合」のエリアだ。

 この日は春休みで、多くの家族連れや若者が行き交う。通りは居酒屋が目立ち、夜は酔客でにぎわった。同組合によると、2024年3月末現在、組合加盟58店舗のうち約6割に当たる35店舗が飲食店だという。

 それでも、もちろん衣料や雑貨などの専門店をはじめ、インターネットカフェや歯科医院などもある。ちなみに、「ラッキープラザ」ビルにあった映画館の跡は、有効活用しようと宇都宮まちづくり推進機構が検討している。どうなるのか、期待が膨らむ。

 オリオン通りっていいよね♪-。アーケードに音楽が流れる。県内で活動するバンド「鳴神(なるがみ)」の曲だ。同組合がこうしたオリオン通りにちなんだ曲を放送している。敷石には大谷石や、宇都宮市と文化友好都市のピエトラサンタ市(イタリア)の大理石が使われ、オリオン座や両市の市章などがデザインされている。聞いて、見て、歩くのも楽しい。

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 出発から200メートルほどで、釜川の一ツ橋に到着。ここから先は江野町で「宇都宮オリオン通り商店街振興組合」のエリアとなる。見上げるとアーケードの形が違う。曲師町側は三角で、江野町側はかまぼこ型。音楽が流れるのもここまでだ。七夕まつりなど統一したイベントもある一方で、異なる雰囲気があるのもオリオン通りの魅力だろう。

オリオン通り商店会加盟店マップ~曲師町~

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