絶体絶命のピンチ…全球カーブで3球三振! 米識者も山本由伸の“ヨーヨー”絶賛!「一日中見ていられる」「なんて美しい投球だ」

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が現地4月6日、敵地でのシカゴ・カブス戦に先発登板。5回無失点、8奪三振の好投でメジャー初勝利を挙げたが、初回に無死満塁のピンチで迎えた圧巻の投球が話題を呼んでいる。

初回、いきなり先頭バッターのイアン・ハップにセンターオーバーの二塁打を許してしまった山本。メジャー初対決となった鈴木誠也にもボールが先行し四球という結果に。さらに続く強打者のコディ・ベリンジャーにはショートへの内野安打で無死満塁というピンチを迎えた。

しかし、ここから日本のエースが本領を発揮した。4番クリストファー・モレルには全球カーブで気迫の投球。3球すべて空振りを奪って三振に切って取ると、後続のふたりもカーブと直球を織り交ぜたピッチングで三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。

山本は2回にも2死から二塁打を許し、四球と味方のエラーで満塁のピンチを招いたが、ベリンジャーをやはりカーブで三振に打ち取っている。

山本のピッチングに現地識者も脱帽の様子だ。“ピッチングニンジャ”こと投球分析家のロブ・フリードマン氏は自身のX(旧ツイッター)で「山本由伸、意地悪な3球三振! すべてヨーヨーカーブだ」と動画を添えて、その威力を称賛。動画をチェックしたファンも「何これ。精密すぎる」「その曲線は美そのもの」「調子がいい時の彼は意地悪だ」「本当に美しい」「なんて美しいピッチングなんだ」などと絶賛のコメントを寄せている。

また専門メディア『DODGER NATION』のダグ・マッケイン記者もXで、モレルを全球カーブで三振に取ったシーンを添え、「山本由伸はピッチングアーティストだ。このヨーヨーカーブは一日中見ていられる」と激賞している。

初登板後に45.00だった防御率も4.09へ。山本がここからさらに勢いに乗っていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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