昨季王者の神戸、ホームで横浜FMに敗れる GK前川がレッドカード、勝ち越し許す J1リーグ

神戸-横浜M 前半、相手ゴール前に攻め込む神戸の宮代(左)=撮影・小林良多

 明治安田J1リーグ第7節最終日の7日、昨季王者のヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で昨季2位の横浜F・マリノスと対戦し、1-2で敗れた。神戸は5試合ぶりの黒星となり、3勝2分け2敗で勝ち点11のままとなった。

 神戸は故障明けのMF佐々木大樹が5試合ぶりに先発。前線からプレスをかけ、佐々木らを起点に敵陣で多くの攻撃を仕掛けたが、決定力を欠いた。

 後半2分、自陣ゴール付近で、横浜MのFWアンデルソンロペスにこぼれ球を押し込まれて先制を許した。

 同20分には、神戸のエース大迫勇也がアクシデントで途中交代。直後の同21分、左サイドのDF初瀬亮からのクロスにFW宮代大聖が頭で合わせ、今季4得点目で同点とした。

 同30分、神戸のGK前川黛也が、ペナルティーエリア付近で相手FWの脚を蹴ってしまい一発退場。1人少ない状態の同38分、横浜MのFWヤンマテウスにミドルシュートを決められ、勝ち越しを許した。

 【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年の日本フットボールリーグ(JFL)2位でJリーグ昇格が決定。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得し、15年に楽天グループの傘下に移った。

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら国内外のスターを擁した20年元日、クラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。発足29年目の昨季、J1リーグを初制覇した。

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