兵庫・高砂市長選、現職の都倉達殊氏が再選 元市職員の石本氏、元市議の赤井氏及ばず

都倉達殊氏

 任期満了に伴う兵庫県高砂市長選は7日投開票され、無所属現職の都倉達殊氏(64)が、無所属新人で元市職員の石本玲子氏(47)、日本維新の会新人で元市議の赤井浩康氏(65)を破り、再選を果たした。

 医師不足や赤字経営に悩む市民病院の在り方、山陽電鉄高砂駅前の大型商業施設跡の活用、人口減少対策などが争点となった。

 都倉氏は1期4年の実績として、市役所新庁舎や東播磨2市2町の広域ごみ処理施設の建設など、前市長から引き継いだ大型事業を完了させたと強調。通学路の「見守りカメラ」設置やJR曽根駅南北自由通路設置に向けた協議の進展など自身の注力する施策も挙げ、市政の継続を訴えた。

 石本氏は市民との対話を重視する姿勢を掲げ、赤井氏は高砂駅前の開発を最優先課題としたが、いずれも及ばなかった。 (中川 恵)

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