「なつお」の挑戦 滝澤夏央選手の活動報告〈23〉2軍で結果にこだわり いつ呼ばれても良い準備を

バッティングで手応えをつかみ、明るい表情で練習する滝澤(球団提供)

3月29日、2024シーズンが開幕したが、1軍登録者の中に滝澤夏央の名前はなかった。

オフからキャンプ期間中も1軍の試合に出場することを目標に練習を重ねてきた滝澤が、一つの区切りとしていた開幕戦。「A班でアピールする機会もなかったので、ファームかなとは思っていました」と当時を振り返った。

「今年、ファームは“イースタン・リーグ優勝”を目標に掲げているので、チームに貢献したいですし、しっかり結果を残したいと思っています」。どこかで心の準備ができていたのか、すぐに切り替えることができたという。

優勝の目標に向かって、チーム全体の“勝ちにこだわる姿勢”が強くなっていて、昨年の優勝争いが自信となり、雰囲気も良い。

今はとにかく結果にこだわってやっている。昨年のオフには自費でアスリートコンサルタントが主宰する自主トレーニングに申し込み、視野が広がった。「自分の思うようなバッティングができている手応えがあります」と言うが、それは決して“順調”ではないと言い切る。なぜなら自分は“調整選手”ではないから。

開幕してからは1軍の試合を欠かさず見て、自分がそのグラウンドに立った時のイメージをモチベーションに、いつ呼ばれても良い準備をしている。一日一日、結果を出すことにこだわり、試合でもスタメンを譲る気持ちはない。試合に出してもらっているので結果で返すと意気込んだ。

3年目を迎え、年齢は20歳の滝澤。6日に上越市内で「二十歳(はたち)を祝うつどい」が開かれた。「行けなくて残念です。しばらく会えていない先生方にあいさつしたかったですし、小学生の時の友人にも会いたかったというのが本音ですね。でも、野球を頑張って良い結果を届けようと思います」

また一回り大きくなった滝澤のさらなる成長が楽しみだ。

(西武ライオンズ広報部)

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