豊後竹田駅、待合室と観光案内所リニューアル 発車メロディー変更、高校生のアートも登場【大分県】

JR豊後竹田駅の新たな出発メロディーとなった「花」が流れる中、出発の合図をする土居昌弘市長(前列左)ら=竹田市会々
改修が済んだJR豊後竹田駅の待合室。光が差し込み、明るい雰囲気になった。奥は観光案内所
豊後竹田駅の階段の段差にアートを描いた竹田高美術部メンバー

 【竹田】JR豊後竹田駅(竹田市会々)が今春、今年10月の開業100周年や大型誘客企画「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(4~6月)に合わせてリニューアルされた。待合室と観光案内所を改修し、発車メロディーの変更や高校生のアート作品も登場。利用者の利便性向上を図るとともに、竹田の魅力を発信している。

 待合室と観光案内所は市が整備し、今年1月から改修工事を進めていた。事業費は約3200万円。

 待合室(約43平方メートル)は窓の格子を外し、明るくなった。竹製のカウンターやベンチ、木製の椅子などを配置。コンセントも備え、パソコン作業や充電もできる。

 市観光ツーリズム協会の観光案内所は3月下旬に再開。市内会々の竹田温泉花水月内にあった協会の本部も移った。デジタルサイネージ(電子観光案内板)、電動アシスト自転車、Wi―Fiを設置した。

 発車メロディーも同市ゆかりの音楽家滝廉太郎作曲の「花」に変わった。列車到着時に流れる「荒城の月」は変わらない。

 駅構内には、竹田高美術部(重松晴夏部長、12人)の作品がお目見えした。ホームへ上り下りする階段(高さ計約322センチ、幅約273センチ)に、部員がたけた竹灯籠「竹楽」や岡城跡の絵をデザイン。改札口付近の歓迎と見送りの看板やトイレののれんも手がけた。

 重松部長(17)=3年=は「部員の個性を生かしつつ、竹田の魅力を表現した。関心を持ってもらえれば」と話した。

 3月下旬に同駅で式典があり、土居昌弘市長は「駅は町の玄関口。観光、交通の利便性向上が必要だ。人が集う大切な場にしていきたい」と述べた。

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