伝統の「普茶料理」味わって 4月21日、小城の市民グループが食事会

試食会で提供する普茶料理。豆腐やヤマイモ、食紅などで作った「かまぼこ」「卵焼き」は本物そっくり

 江戸時代初期に伝わったとされる中国風の精進料理「普茶料理」の食事会が21日正午から、小城市の小城公民館晴田支館で開かれる。動物性の食材を使わず、ウナギやかまぼこ、卵焼きなどを本物そっくりに再現した自慢の“もどき料理”でもてなす。

 食事会は、小城鍋島藩の菩提(ぼだい)寺である同市の祥光山星巌(せいがん)寺に伝わる普茶料理の継承に取り組む市民グループ「おぎ春香会」(中尾幸子会長)が、春と秋の年2回開いている。新型コロナ禍を経て、昨秋4年ぶりに開催した。

 月に1回開く研修会のメンバーも増え、現在は約30人が普茶料理を学んでいる。中尾さん(83)は「今回から本来の作法である4人1卓の大皿盛りで提供するので、ぜひ参加を」と呼びかける。

 食事券は4500円。8日から販売し、定員60人になり次第締め切る。購入と問い合わせは小城市観光協会、電話0952(72)7423。(古川浩司)

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