パレスチナ自治区ガザ地区で激しい戦闘が始まって半年。鹿児島県内の医療従事者らでつくる「九条医療者の会かごしま」は7日、3万人を超える犠牲者を追悼し、「血の涙」を描くキャンペーンを鹿児島市呉服町のマルヤガーデンズ前で開いた。失われた尊い命に思いをはせ、即時停戦を訴えた。
約40人が街角に並び、軍事侵攻と飢餓状態で多くの命が脅かされている現状を紹介。通行人らが白い布に赤いしずく形の「血の涙」を描いたり「いつも想っています」とのメッセージを寄せたりした。
昨年末、映画を機にガザ侵攻に興味を持った鹿児島市のイラストレーターの男性(29)は「平和だと思い込んでいた日常は誰かの不幸の代償のもとに成り立っているかもしれないと痛感した。力ある者にとって都合が良い“正義”では苦しんでいる人を救えない」と話した。
侵攻開始から半年にあわせ、北海道パレスチナ医療奉仕団が企画。5日から3日間、大阪府や北海道など10カ所以上で一斉に取り組んだ。