栃木出身、柔道男子の太田 全日本選抜体重別選手権 100キロ超級で2連覇

太田彪雅

 柔道の全日本選抜体重別選手権最終日は7日、福岡国際センターで男女の各階級が行われ、男子100キロ超級で太田彪雅(おおたひょうが)(26)=栃木市出身、旭化成=が優勝し、昨年に続く連覇を飾った。県勢の連覇は2010~12年、同66キロ級を3連覇した海老沼匡(えびぬままさし)さん=小山市出身=以来。

 太田は1回戦で16年リオデジャネイロ五輪銀メダリストの原沢久喜(はらさわひさよし)(長府工産)に技ありで競り勝ち、準決勝は23年全日本選手権王者の王子谷剛志(おうじたにたけし)(旭化成)に反則勝ち。経験豊富なベテラン2人を破って決勝に勝ち上がった。

 続く決勝は東海大時代の先輩に当たる影浦心(かげうらこころ)(日本中央競馬会)と対戦。互いに4分間で決め手を奪えなかったが、太田は迎えた延長2分30秒過ぎから押さえ込みに入り、そのまま縦四方固めで技ありを奪って優勢勝ちした。3試合とも延長戦での決着だった。今夏のパリ五輪代表内定選手は男女とも出場しなかった。

 今大会は5月に行われる世界選手権(UAE・アブダビ)の選考を兼ねており、太田が選出されれば個人では初めて。

© 株式会社下野新聞社