まちづくりに若者目線 足利JCが中高生らのグループ結成 魅力創生や情報発信担う

参加が決まった「まちづくりユース」のメンバー

 【足利】まちの魅力創生や情報発信を担ってもらおうと、足利青年会議所(JC)は3月30日、若者グループ「まちづくりユース」を結成した。中高生など9人がメンバーとなり、交流サイト(SNS)を使った発信などに取り組む予定。関係者は「若者の創造性をまちづくりに生かしたい」と期待を寄せる。

 結成を企画したのは、JC内の「煌(きら)めくまち魅力創生委員会」(6人)。呼びかけに応じて、市在住や市ゆかりの中学3年から短大1年までの男女9人がメンバー入りを希望した。

 史跡足利学校近くの駐車場で30日に開いた「オーディション」には6人が参加。一人一人が好きな場所や目指すべきまちへの思いを語った。新型コロナ禍でイベントが軒並み中止となった時期に小、中学校生活を送った高校1年の女性は「市民同士や若者同士の交流の場が少ない」として、交流機会の創出を目標として挙げた。

 会場には関係者ら約60人が駆けつけ、応募した9人全員を「合格」と決めた。今後は月1回集まり、具体的な活動方針を決めていく。市内で開かれるイベントにも積極的に参加し、若者目線で情報発信を行う。民間企業と連携し、新たな商品開発にも協力する予定。9月には成果報告会も行う。

 委員会の桜井典子(さくらいのりこ)委員長(35)は「活動を通じて地元の良さを知ってもらい、進学などで市外に転出しても、『戻ってきたい』と思ってもらえればうれしい。若者の世界観を広げてあげたい」と話した。

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